幼少期の凄惨な記憶に縛られ鬱屈とした闇に生きるエリゼ。絶命へのカウントダウンが迫る! 異色の本格ホラーノベル. 物語. 幼少時代、無差別殺人によって愛する家族を失い、悲劇の記憶とともに生きることを余儀なくされたエリゼ…. 時は過ぎ、彼女は若き未亡人 暁エリゼとして西松区の豪邸で静かに暮らしていた。. 私を怒らせないで…. 私を怯えさせないで…. だって私は誰が死ぬことも望まないのだから…. なぜなら彼女の背後には、自身に危害を加える者を即死に至らしめる霊魂「アカツキメイデン」が存在しているからだ。. ある日エリゼは、インターバトラー社から執事として派遣されてきた海堂マキノに、区内で不可解な変死事件が多発していることを告げられる。. 同時に彼女は自らの身辺に不穏な空気が押し寄せていることを自覚する。. 「誰かが私を殺そうとしている…! 」.